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大塩の散策

日時  :2014年10月15日(木)晴れ

目的地 :姫路市大塩

目的  :のじぎくを見る

     「灘のけんか祭り」を見る

アクセス:山陽電鉄大塩駅

兵庫県の県花“のじぎく”を見に山陽沿線、大塩に出かけた。その日はちょうど「灘のけんか祭り」として有名な大塩天満宮の秋祭りが行われる日でもあった。大塩駅に着くと、法被に締め込み鳶足袋という勇ましい格好の男たちがたくさん行きかっていた。これが、噂に聞く「灘のけんか祭り」に出る男たちなのだ。“のじぎく”は後回しにして、まずは神社に行くことに。

鳥居より本殿を望む

神社では、すでに勇ましい太鼓と笛の音が響いていた。大塩町や高砂町の一部を6つに区切りそれぞれの地域が屋台(神輿)を持っているそうだ。当日は道路も歩行者天国で中央分離帯にはテントや敷物がいっぱい置かれている。地元の方たちが、休憩したり昼食をとったりするらしい。

これから、次々と屋台が神社に入ってくるようだ。みんなわくわくしながら楼門をくぐってくる屋台を待っている。楼門の外でさんざん練っていた屋台がまず1台入ってくる。

宝珠

 露盤 

屋台の横幅は、この楼門をギリギリ通れる幅で、高さは屋根の飾りが当たるので、宝珠(最上部)と露盤(台座で彫刻や飾りがしてある)を一旦外し、無事通り抜けてからまた元通りに宝珠と露盤を取り付けていた。その後、お囃子に合わせて練りが行われた。この屋台は赤色の、房やしで(紙垂)で統一されていた。続いて2台目が、同じようにして神社に入ってきた。この屋台は白で統一され、他に黄、青、緑、紫と全部で6基あった。屋台のデザインは基本的には同じだが、それぞれ細かく個性的に飾られていた。

近くに居あわせた若い夫婦に祭りについて少し話を聞いた。当日は学校はもとより会社も多くの所は休みとのこと。
棒の先に屋台と同じ色の紙の飾りを付けた“しで”と呼ばれるものは、自分で作ったり公民館で作ったり買ったりしていることや、夜はもっともっと楽しいということなどを聞いた。ここで、私たちは食事をということに。祭りによくある屋台はあまりなく、通りすがりの地元の人に聞いた喫茶店で急いで食べた。

屋台の飾り 

いよいよ、のじぎくを見に行くことになった。駅の近くに提灯を売る店があった。ここでは、男たちが履いているオシャレで個性的な鳶足袋も売られていた。美しく凝った刺繍の入ったものは、びっくりするような値がついていた。もちろん“しで”も売っていた。駅で手に入れた地図を頼りに歩く。途中の家々の玄関先には、提灯が下がっている。このあたりは6つに区切られた地域のひとつなのだろう、神輿と同じ色の旗が立っていた。ひとつ裏通りに入って、民家の通路のような分かりにくい道を通りながら延命地蔵、岩神社などを目標にして “のじぎくの里公園”に着いた。

その池のまわりの公園はのじきくの自生地で沢山咲き乱れているはずだったが、時期が早すぎたのか、まだ蕾は固く一輪もどこにも咲いていなかった。公園は広く、美しく整備され、天気も良かったのでベンチに座っていると、バッタが飛び交ったり、背景のように小高い緑の山を鳶が四、五羽ぐるぐる回っていた。舞い降りてきたセキレイを狙っていたのだろうか。しばらく休憩したのち大塩天満宮に戻る。

セキレイ  

戻ってみると6基全部の屋台が境内に揃っており“練り合わせ”が行われて賑やかだった。一段と大きな音と共に“毛獅子”と呼ばれる獅子が登場。激しく頭を振り乱して拝殿まで舞っていた。そう広くない境内は、6台の屋台と担ぎ手、6頭の獅子、見物の人たちで埋め尽くされていた。これから夜には、更に楽しく賑やかになっていくのだろうが、私たちはそろそろ帰りの時間になった。

練り合わせ 

毛獅子

屋台

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